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2010年6月13日日曜日

第3話 勘違いの男(決定稿)


by asurawill

出演:
水野律子 林 浩太 店長

ツイッターアカウント:
水野=MsRitsu、林=k_out_a、店長=MrTweeple

小道具:
 水野用鞄
 小瓶のお酒(トリス)


シーン: カフェ(夜)

 林、ノートパソコンを開き、何かを考えている様子で腕組みをしている。

 水野、少し酔った風体で現れ横柄な態度で店長を呼ぶ。
水野 「てんちょー!ちょっとここへ来なさいよ。」☆1
 店長、恐る恐るやってくる。
水野 「あんた、私に何か隠し事とかしてないでしょうね。」
店長 「な、なんですかいきなり。そんなことあるわけないじゃないですか。」
水野 「じゃあ聞くけど、うちのアレ、今日はここに来てない?」
店長 「え?・・・ええ。来てないですよ来ていないですアレ。ええ、アレは来ていないです。」
 店長、最後の方は誰かに聞こえるように大声になっている。
水野 「背中にバカって書いた紙を張ったままのうちのバカは、本当に来ていないのね。」☆3
店長 「えー、ええ、ええ、ええ。」
水野 「来てなきゃいいのよ。いつもありがとうね、店長。あのバカもきっといつか盛大にお礼をしにくると思うから許してあげてね。・・・今頃はどうせどっかで釣り糸たらして阿呆みたいにボケーっとしているんだろうけど。ったく!」
店長 「え、ええ。あはははは。そうですね。あはははは。」☆1
 店長、少し気おされ気味に合わせている。
水野 「だ・か・ら、今日はあいつのつけにしといてね。アイスコーヒーとアップルパイのセットをひとつお願い。」
店長 「ええ!?」
水野 「何よ。あいつがいつかお礼を兼ねて倍返しか三倍返しか知らないけど払うから、今日はタダで飲み食いさせてって言ってんの。わかった?」
水野 「は、はい!わかりました。」
 店長、触らぬ神に祟りなしとばかりにひっこんでいく。
 水野、席に座り携帯をテーブルの上に置いたまま、暫く黙って考え込んでいる様子。
 (本当は少し酔いが醒めてきて落ち込みかけている。)
 林、素知らぬ顔で考えがまとまった様子、パソコンに打ち込みをはじめる。

k_out_a「会議がやっと終わりましたなう!これから大阪まで出張です!!」
MrTweeple「@k_out_a おお!おつかれさまです。」
k_out_a「ありがとう! RT MrTweeple k_out_a おお!おつかれさまです。」
MrTweeple「@k_out_a こちらもまだまだ仕事です。
不景気なのになんでこんなに働くんだろね。」
k_out_a「@MrTweeple ホント、24時間働けますかなんて
そんな気はさらさらないのにね。」

水野 「てんちょー!アイスコーヒー、やっぱホットにしてちょうだい!」
 水野、言いながら鞄から小瓶のお酒(トリス)を取り出しぐいっとあおる。小瓶はすぐしまう。
店長(声のみ) 「かしこまりましたー!」
 水野、思い立ったように携帯を手にし、なにやら真面目に打ち込みはじめる。

MsRitsu「色々考えたけれど、やっぱもういいやって気分。
なんか、どうでもよくなっちゃった。」
k_out_a「@MsRitsu なになに?どうかしたの?」
MrTweeple「@MsRitsu そうそう、どうでもいいときはどうでもいい^^。」

 林、ツイートの流れが変わったため戸惑い、パソコンを見つめながら動きがとまる。
 店長、ホットコーヒーをもってくる。
水野 「ん?なにこれ、ホットじゃない。アイスコーヒーって言ったでしょ!」
店長 「え?ええええ!?」
水野 「いいわ、これももらうからアレにつけといて。あとアイスコーヒーとアップルパイ早くね。」
店長 「か、かしこまりました」
 店長、画面から消える。
 水野、再び小瓶を取り出しあおり飲み、携帯でツイート。

MsRitsu「さっきケンカした。なんか自分勝手でもういや。」
MsRitsu「嘘ばっかつくんだもん。会社行ってくるって
言って出てったと思ったら釣りしにいってるし」

 林、画面を見ながら自分のことを言われているような気になり、焦り気味。

MsRitsu「バレバレだっつの。出かけといてツイッターで
クロダイ!キターーーー!とかやってる。」
MrTweeple「@MsRitsu そりゃひどいね。」
MsRitsu「私が何も知らないと思って楽しんでる。
なのに根も葉もないことでこっちを疑うし。」
MsRitsu「あんまり頭に来たから背中にバカって貼ってやったわ。ふふん!」

 林、ノートパソコンの蓋を閉じて店員を呼ぶ。
林「すみませんがアイスコーヒーをひとつください。」
 林、ポケット からハンカチを出して額の汗をふく。
 水野、取り付かれたように携帯を操作している。

MsRitsu「まじめに働く男の人がいいな。」
MrTweeple「明日までに提案書作成中なう!」
MsRitsu「男は引っ張っていってくれる人がいいな。」
MrTweeple「部下がなかなか言うことを聞かなくて困ったけど、
一喝したら素直になった。」
MsRitsu「でもなあ、私のこと一番に考えてくれなきゃ嫌だなやっぱ。」
MrTweeple「@MsRitsu なんか色々と大変だね。疲れとかどうよ?」
MsRitsu「そしていざというときには、ビシッと叱ってくれる人。」
MrTweeple「@MsRitsu わがまま言ってないで早く帰って仲直りしなさい!
MsRitsu「@MrTweeple ありがとう。でもいいの。
今日はもう帰らないって決めたの。」

 水野、思わず声に出して歌ってしまう。
水野「今日はもう~、帰らないってき~め~た~の~~~
 林、水野の不審な歌に眉をしかめつつ、ようやく来たアイスコーヒーを飲みながら、再びノートパソコンの蓋を開く。
 水野、ツイートを書き上げ、大きく深いため息。
 林、トイレに行こうと席を立ち、水野の背後を通りすぎるかたわら携帯の画面を見てしまう。そのままトイレへ。
 水野、手をあげて店長を呼ぶ。
 店長、水野のところまでやってくる。
水野 「あ、てんちょー、そこにバナナの皮があるよ」☆1
 店長、大仰にわざとらしくすべって転ぶふりをする。
水野 「器用だねえ・・・」
 水野、まだすっきりしない表情で冷ややかに店長を見る。
店長 「まあ、店長ですから」
水野 「バーボンの水割り、ダブルで」
店長 「うちはカフェですからお酒は置いてないんです」
水野 「硬いねぇ・・・」
 店長、戻っていく。
 水野、携帯に向かいまたツイート。

MsRitsu「誰かいい人いないかな」
MrTweeple「@MsRitsu はーい!立候補しまーす!!^^」

 林、戻ってくる。戻りながらまた水野の携帯を立ち止まって除き見る。
 水野、酔いのせいかツイッターに夢中なせいか背後に気付かない。打ち込みながらところどころ歌ってしまう。背後に立つ林にはまるっきり気がつかない。

MsRitsu「@MrTweeple じゃあ今からこれる?」
MrTweeple「@MsRitsu もう即OK!」
MsRitsu「@MrTweeple ここ、都心からずいぶん離れてるよ?」
MrTweeple「@MsRitsu まったく問題ナッシング^^。」
MsRitsu「@MrTweeple まさかシンイチってオチはないよね?」
MrTweeple「@MsRitsu あれれ、それってひょっとして彼氏の名前とか?しらけるねー。」
MsRitsu「@MrTweeple ちがうわよ、うちで飼っている犬の名前よ。」
- 間 -

 林、わざとらしくないようにふるまいながら自分の席へ戻る。
 店長、アイスコーヒーとアップルパイをはこんでくる。
店長 「おまたせしました」
水野 「水割り」☆1
店長 「おいてません(笑顔)」
水野 「じゃあお湯割り」
 店長、先に出したホットコーヒーを指差す。
水野 「コーヒー豆のお湯割りじゃなくて、お酒のお湯割り!」☆3
店長 「おいてません(笑顔)」
 店長、笑顔のまま奥へ戻っていく。
 林、パソコンの画面を見ながら腕組み。
 水野、携帯画面を見つつ少しだけ心配顔。

MrTweeple「@MsRitsu へー、最近の犬はずいぶんとハイカラーな名前なんだね。」
MsRitsu「@MrTweeple 怒っちゃったかと思った」
MrTweeple「@MsRitsu え?」
MsRitsu「@MrTweeple 怒っちゃって、もう答えてくれないかって思っちゃった。」
MrTweeple「@MsRitsu あはは、ないない。今忙しいからちょっと席外してただけです」
MsRitsu「@MrTweeple よかった^^」

 林、ひらめいた様子でパソコンに打ち込みをはじめる

k_out_a「絶賛会議終了なう!」☆2
MrTweeple「@k_out_a なんですかその絶賛会議ってのは?」
MsRitsu「@k_out_a おつかれさま」

 林、してやったりな顔

男「@MsRitsu MrTweeple ありがとう。
今はもう外へ出て近くのカフェでひと息です。」
MrTweeple「@k_out_a あれ?大阪出張は?」
MsRitsu「@k_out_a あら今から大阪ですか?いってらっしゃい^^」

 林、困った顔

k_out_a「いや、大阪行きは取りやめにしました。
今日はこのままのんびりします。」
MrTweeple「@k_out_a そうなんですか。それは残念ですね。」
k_out_a「@MrTweeple いいえ、たまには休息も必要だと気がついたところです。」
MsRitsu「@k_out_a すごい、バリバリに働いているんですね。尊敬しちゃうな」
k_out_a「@MsRitsu ありがとうございます。
けれど明日は急遽、休みをとることにしました。」
MrTweeple「@k_out_a 何か急用でも?」
k_out_a「そうですね、急用です RT MrTweeple k_out_a 何か急用でも?」
k_out_a「今夜はなんだか素敵な出会いがあるような予感がして・・」
MrTweeple「@MsRitsu @k_out_a いいことありますよ」

 林、意気揚々と更に書き込みをしようと構える。
 店長、グラスに赤い湯気のたった飲み物を運んでくる。
店長 「はい、お湯割り」
 店長、とワインのお湯割りを水野に差し出す。
水野 「え?!あ、ありがとう。」
店長 「バーボンじゃないですけどそこは許してください。」
水野 「は、はい」
店長 「これもアレにつけちゃっていいんですか?」
水野 「え?・・・これ、おいくらですか?」
店長 「(苦笑い) けっこう高いです。僕のコレクションをわざわざあけて温めたものですから。」
水野 「こ、これって、ワイン?」
店長 「はい。怒りが収まらないで羽目をはずしたいときにはこれが一番です。」
水野 「え?・・・あ!!」
 水野、なんとなくツイッターの先にいた人が誰かわかった様子でドキドキする。
店長 「もうあけてしまいましたから、これ飲み干すの手伝ってくださいね」
 店長、背後から栓のあいたワインのボトルを出す。
店長 「もちろん、アレのつけで」☆3
 店長の笑顔につられて、水野も思わず笑顔になる。
 林、その様子に気付かずパソコンに向かっている。

k_out_a「今夜はなんだかね、出会いの予感があるんですよ」
MrTweeple「あ、そろそろ落ちます。」
k_out_a「@MrTweeple へ?あ、おやすみなさい」
MrTweeple「@k_out_a おやすみなさい~~^^。明日また^^」
k_out_a「それでね、今夜はなんだか、出会いが予感なのですよ」

 ツイートはk_out_aの独壇場とかすが、林と店長は奥の長いすに移動しワインを飲み始めている。

k_out_a「今夜はですね、いいことあるんですよ。マジで。」
k_out_a「@MsRitsu  今夜はですね、いいことあるんですよ。」
k_out_a「@MsRitsu  あれ?おーい???」

 暫くして店長たちの様子にやっと気がつく林。☆1
 林、ノートパソコンを暫くみつめながら固まってしまう。☆3


Fin

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