水野律子 林 浩太
水野=MsRitsu、林=k_out_a、店長=MrTweeple
シーン: カフェ(夜)
林、ノートパソコンを開きさもビジネスをしているように座っている。
水野、携帯電話をカウンターの上に置きなにやらぼんやりとわけあり顔。
k_out_a「会議がやっと終わりましたなう!これから大阪まで出張です!!」
MrTweeple「@k_out_a おつかれさまです。」
k_out_a「ありがとう! RT @MrTweeple @k_out_a おつかれさまです。」
MrTweeple「@k_out_a こちらもまだまだ仕事です。
不景気なのになんでこんなに働くんだろね。」
k_out_a「@MrTweeple ホント、24時間働けますかなんて
そんな気はさらさらないのにね。」
水野、思い立ったように携帯を手にし、なにやら真面目に打ち込みはじめる。
MsRitsu「色々考えたけれど、やっぱもういいやって気分。
なんか、どうでもよくなっちゃった。」
k_out_a「@MsRitsu なになに?どうかしたの?」
MrTweeple「@MsRitsu そうそう、どうでもいい^^。」
林、パソコンの画面を食い入るように見ている。
MsRitsu「さっきケンカした。なんか自分勝手でもういや。」
MsRitsu「嘘ばっかつくんだもん。会社行ってくるって
言って出てったと思ったらパチンコしてるしさ。」
言って出てったと思ったらパチンコしてるしさ。」
林、パソコンの前でドキっとしている。
MsRitsu「バレバレだっつの。出かけといてツイッターで
確変キターーーー!とかやってる。」
MrTweeple「@MsRitsu そりゃひどいね。」
MsRitsu「私が何も知らないと思って楽しんでる。
なのに根も葉もないことでこっちを疑うし。」
林、ノートパソコンの蓋を閉じて店員を呼ぶ。
林「すみませんがアイスコーヒーをひとつください。」
林、ポケットからハンカチを出して額の汗をふく。
水野、取り付かれたように携帯を操作している。
MsRitsu「まじめに働く男の人がいいな。」
MrTweeple「明日までに提案書作成中なう!」
MsRitsu「男は引っ張っていってくれる人がいいな。」
MrTweeple「部下がなかなか言うことを聞かなくて困ったけど、
一喝したら素直になった。」
MsRitsu「でもなあ、私のこと一番に考えてくれなきゃ嫌だなやっぱ。」
MrTweeple「@MsRitsu なんか色々と大変ですね。」
MsRitsu「そしていざというときには、ビシッと叱ってくれる人。」
MrTweeple「@MsRitsu 早く帰らないと心配してるよ、きっと。」
MsRitsu「@MrTweeple ありがとう。でもいいの。
今日はもう帰らないって決めたの。」
林、ようやっと来たアイスコーヒーを飲みながら、再びノートパソコンの蓋を開く。
水野、ツイートを書き上げた後、大きく深いため息。
林、ひょっとしたらそうかな、という期待まじりにパソコンと隣にいる女性を交互に見る。
MsRitsu「誰かいい人いないかな」
MrTweeple「@MsRitsu はーい!立候補しまーす!!^^」
林、席を立ちわざとらしくならないように女の背後を通りすぎる。チラッと携帯を覗き見
MsRitsu「@MrTweeple じゃあ今からこれる?」
MrTweeple「@MsRitsu もう即OK!」
MsRitsu「@MrTweeple ここ、都心からずいぶん離れてるよ?」
MrTweeple「@MsRitsu まったく問題ナッシングざます^^。」
MsRitsu「@MrTweeple まさか、ケイスケってオチはないよね?」
MrTweeple「@MsRitsu あれれ、それってひょっとして彼氏の名前とか?しらけるねー。」
MsRitsu「@MrTweeple ちがうわよ、うちで飼っている犬の名前よ。」
- 間 -
林、わざとらしくないようにふるまいながら自分の席へ戻る。
林、コーヒーを運ぶ店員とすれ違う
席について、パソコンの画面を見ながらしばし思案。
MrTweeple「@MsRitsu へー、最近の犬はずいぶんと立派な名前なんだね。」
MsRitsu「@MrTweeple 怒っちゃったかと思った・・・」
MrTweeple「@MsRitsu え?」
MsRitsu「@MrTweeple 怒っちゃって、もう答えてくれないかって思っちゃった。」
MrTweeple「@MsRitsu あはは、ないない。今忙しいからちょっと席外してただけです」
MsRitsu「@MrTweeple よかった^^」
林、ひらめいた!
k_out_a「絶賛会議終了なう!」
MrTweeple「@k_out_a なんですかその絶賛会議ってのは?」
MsRitsu「@k_out_a おつかれさま」
林、してやったりな顔
男「@MsRitsu @MrTweeple ありがとう。
今はもう外へ出て近くのカフェでひと息です。」
MrTweeple「@k_out_a あれ?大阪出張は?」
MsRitsu「@k_out_a あら今から大阪ですか?いってらっしゃい^^」
林、困った顔
k_out_a「いや、大阪行きは取りやめにしました。
今日はこのままのんびりします。」
MrTweeple「@k_out_a そうなんですか。それは残念ですね。」
k_out_a「@MrTweeple いいえ、たまには休息も必要だと気がついたところです。」
MsRitsu「@k_out_a すごい、バリバリに働いているんですね。尊敬しちゃうな」
k_out_a「@MsRitsu ありがとうございます。
けれど明日は急遽、休みをとることにしました。」
MrTweeple「@k_out_a 何か急用でも?」
k_out_a「そうですね、急用です RT @MrTweeple @k_out_a 何か急用でも?」
k_out_a「今夜はなんだか素敵な出会いがあるような予感がして・・」
MrTweeple「@MsRitsu @k_out_a いいことありますよ」
店長、「お店からプレゼントです。」とワインを水野に差し出す。
水野、「あ、ありがとう」
林、水野と店長の方を見て固まる。
MrTweeple「あ、そろそろ落ちます。」
k_out_a「@MrTweeple え?おやすみなさい」
MrTweeple「@k_out_a おやすみなさい~~^^。明日また^^」
林、ノートパソコンを暫くみつめながら固まる。
Fin
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